2010年10月2日土曜日

After MBA ~ THE REAL LIFE

 数ある自己実現の選択肢を具現化する可能性を高めるために始まった2005年からのMBA留学準備活動およびMBA留学。2009年5月に卒業し、はや1年半。その間の経験を振り返り、次の2年、5年、10年に向けて、より具体的に考えることができる機会が作れるようになりました。これまでは、業界(ITから医療機器へ)および職種(営業から財務・管理会計・ビジネスアナリストへ)を変えたことによる両面での知識・経験不足を補うため、2010年6月くらいまで猛烈に働きました。そして最近になり漸く自分の仕事のOutputが安定してきました。業界・職種の双方を変えるということは、当初の想像以上に厳しいものでした。特に、思考プロセスが営業と管理会計とでは異なる(営業はどれだけ仮説→検証のプロセスをたくさん回すことにより不確実を確実と限界に換えて行きながら、顧客満足とそれに伴う売上を追求および計算していく仕事。一方、財務・管理会計は、日々の活動の結果蓄積した財務・非財務データを100%正確に捉え、多面的に分析し、そこから何が読み取れるのか、キーメッセージ・主要課題をデータをベースに特定し、それについての解決手段について、継続的に関係者とともに考え、解決に導くために影響を与え続けること)ので、後者のプロセスをうまくまわすためのMentalityを養成するのに、時間がかかりました。特にAttention to detailsの習慣ですね。習得に時間を要したのは。上の職種選択の背景として、顧客満足度(営業)と継続的な利益の捻出(財務)の両輪を回すために、他のすべての機能(人事、マーケティングなど)が必要になるのであり、経営のベースは、営業と財務だ、という思いがありました。この1年半、財務をやってきて、その思いは正しかったかと確信しております。PLとBSをみれば、おおよそ会社の状況については把握できます。そこからどこが悪いのか、その悪い点を改善しようとすれば、何を変化させる必要があり、それにより、収益・コスト構造はどう変化しうるのか、その機会とリスク・限界はどこになるのか、自問自答し、会社の改善の方向について、Optionを考案、提供し、事業の方向性について影響力、実行力を提供していくこと、これがファイナンシャルアナリストとして私がやっている仕事です。事業部長とベクトルが同じで、経営に関連するさまざまな課題(人事評価、在庫管理、代理店政策、文化形成、戦略)に対するInvolveが必要で、そのために日々自己研鑽が必要となります。勿論、これまでに培ってきた営業的な能力(社内政治の理解、本社(America)との調整、人間関係構築力など)もFullに必要となってきます。MBAで培った知識、およびそこまでに培ってきた経験、知恵、を上の環境において、さらに磨き、利益の向上(率および額?、ここはひとつ難しい選択ですが・・・。)に向け、付加価値を提供し続けていく、チャレンジングで楽しいです。また上司かつ事業部長が、日本人ではないので、英語でコミュニケーションを図ることが日々、必須になっております。英語でビジネス交渉力、実行力含め、己の知識・経験を増幅し、統合しながら、高度な課題を特定し、それに優先順位をつけ、事業の思考に好影響を与え続け、事業そのものの環境を発展的・効率的にし続けていくこと、これを肝に今ビジネスを楽んでいます。

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